家庭菜園での育苗

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家庭菜園での育苗

種苗屋さんや農協では、季節ごとの野菜苗を販売します。それらは各地の農場試験場や契約農場で育苗されたものが売られているわけですが、個人で育苗から手がけることは、けっして難しいことではありません。

むしろ、自分が住んでいる地区の環境にあわせて自分の家庭菜園で作付けした方がよっぽど丈夫に育つってこともあるのです。

またそうやって手塩かけて育てた野菜は何よりも愛おしく、大事に食べようとも思うし、食べられることのありがたさも身にしみて感じるようになります。ぜひ自分の家庭菜園でも育苗をしてみてください。


まず、始めに作付け計画を立てます。今年何を栽培したいか、いつごろ、どういった作業をスタートしたら良いか。

これをおおよその暦で作っていくと、その後の作業をスムーズに行えるのですが、これについて説明していくと、それだけでこの章は終了してしまうので、今回は割愛させていただきます。


育苗用の肥料計算からしていきます。


1完熟堆肥 40%~50%
2畑土 30%
3山砂 20%
4山土 5%~10%
5高級粒状 0.5%
6リン酸粒状 0.5%
7流酸カリ 0.5%

これらを混合した物に水分を40%程度(ぱさぱさ程度)に調節して山詰みし、上からビニールをかけます。量としては、はじめは全体的に10㎏程度の育苗土を用意してみて、足りなくなったら追加していくと言う形で始めて見たらどうでしょうか?

次に実際の育苗ですが、雪解けを待ってビニールハウスをたてます。底に電熱線を引いて地温が常に22℃を維持するようにします。

もしも、人手の関係でビニールハウスが難しければ、小型のトンネル温床でも結構です。日中日差しが強いときは、入り口を開けたりして温度調節をします。

ビニールポットが種苗やさんに売っています。直径2.5センチ~30センチくらいのまであるので、苗によってポットを替えます。

ポットに満杯に育苗土を軽く詰めて、底を2~3回軽く指でたたくと土がしまって、上から1~2センチのかさになります。

「家庭菜園12ヶ月ー無農薬栽培で家庭菜園~」では、底に石を積めるとありますが、若干湿った土は、ちょっとやそっとでは底の水穴から抜けることはありません。

どんな作物でも、発芽率は成功して7割程度と覚えておいてください。ほしい苗数より若干大目に用意しておきます。

種類によって、ポットの大きさを替えます。以下おおよその大きさと移植回数、定植までの管理などを記しておきます。できた育苗ポットは、トロ箱に詰めて温床の中の電熱線の上に載せます。

キャベツ・レタス・などの結球野菜=トロ箱へ播種→発芽し本葉が2枚開いたら7.5センチポットへ移植→本葉3~4枚開く→電熱線の外へ→外気に1~2日さらしてから定植(育苗期間・2~3週間)

キュウリ・カボチャなどの瓜=7.5センチポットへ一粒ずつ播種→発芽・本葉2枚→20センチポットへ→本葉3~4枚→外気にさらし定植。瓜科は高温で育つ作物なので、定植までは電熱線上で育苗します。

トマト・ナス・ピーマン・トマトなどは高温で育つ作物なので、早くから温床で育苗出来る地域以外は、苗で購入した方がその後の成長も良く、長く楽しめるようです。

間を置かずに継続して楽しみたいなら、約2週間おきに播種・育苗します。

特に気をつけたいのは、水やりと温度管理です。温床の中が高温になりすぎると、苗が焼けて葉が枯れてきます。

そうなると作物は成長を止めてしまいます。一日に1~2回温床の開閉を繰り返すことを忘れないで下さい。また、水やりも常にしっとり状態を維持できるように一日1~2度の灌水を欠かさないようにしましょう。

育苗はかなり手間がかかるので、これぞ"家庭菜園"!というものです。

それだけに大事に育てた苗が順調に育っていき、収穫にこぎつけたときの喜びはひとしおです。"農業は子育てと一緒"と言われるゆえんはこんなところにもあるのかもしれません。

ぜひあなたの家庭菜園でもこの喜びを体験してみてください。

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